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セラピーをより効果的にするために


セラピーには強化子は必須ですが、強化子を使う際も工夫が必要です。

1つのお菓子をあげる際にも、お腹がいっぱいの状態と、お腹が空いている状態では、子供の「食べたい!」という気持ちは大きく異なります。よりお腹が空いている時の方が、お菓子の強化子としての効果は大きくなります。

また、おもちゃも、いつも遊んでいるおもちゃよりも、特別な時にしか遊べないおもちゃの方が、「遊びたい!欲しい!」という気持ちが強く現れます。

このように、行動の可能性を上げるように工夫することを「確率操作(EO)」と言います。

セラピーの前にはあまりお菓子を食べないようにする、セラピーで使うおもちゃは普段は遊ばせない、など、強化子の効果をより高めるために、事前の工夫をすることはとても重要です。

また、私は、セラピー中、いくつかの強化子の中で子供が欲しがるランキングを常に意識して課題によって強化子を使い分けることをしています。

つまり、より難易度が高く子供にとって集中力が必要となる課題には、子供が最も欲しがり、「欲しいから頑張ろう!」と強い効果が期待できる強化子を使います。

逆に、復習レベルで子供にとって割と簡単な課題には、その一番好きな強化子はあえて使わず、「まあまあ好きな」レベルの強化子を使います。

強化子は、①何を強化子とするか、②どのような状況で使うのが効果的か、③どの課題でどの強化子を使うか、という3つのポイントを意識することが重要です。

何より、子供の「欲しい!食べたい!遊びたい!」という気持ちを引きだすために、常に強化子探しはしっかりやりましょう!


 
 
 

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