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セラピーのスタイル(DTTと機会利用型)


 ABAで教えるには、大きく分けて2つのスタイルがあります。1つはセラピールームで、小さなデスクを挟んで1対1で向かい合い教える方法です。これは、「DTT(不連続試行型指導法)」と呼ばれています。もう1つは、普段の生活での色々な場面で、様々な機会をとらえて教える方法です。これは、「機会利用型」、「NET」、「ナチュラリスティックアプローチ」などと呼ばれるものです。

 どちらも、新しくスキルを習得したり、般化したりする際には効果的な方法ですが、私共のセラピーでは、1対1でセラピストと子供が向かい合ってデスクでしっかり教えていくという「DTT」のやり方をメインにしています。それは、何か新しいスキルや知識を習得するには、セラピールームの落ち着いた環境で、スモールステップで繰り返し練習するのが効果的であると考えるからです。そして、その習得したスキルを、日常生活の色々な場面でも生かせるように「機会利用型」のやり方で復習(般化)していきます。

 訪問するお宅では、お子様が落ち着いてデスクセラピーができるように、セラピストの声掛けで椅子に着席し、着席した状態で決まった時間、課題を行う、というところに重点を置きます。スキルの習得がしやすい、という理由のほかに、幼稚園、保育園、小学校などの集団生活においても、決められた時間、しっかり椅子に座ってみんなと一緒に課題を行うことは今後、とても大事なことだからです。

 それと同時に、訪問セラピーでは、休憩時間も無駄にしません。この時間は、スキルを般化できる「機会利用」の貴重な時間であると考えています。子供と一緒に遊びながら、目合わせ、呼びかけへの返事、要求語の引き出し、人との関わり方など、セラピストは常に念頭に置いて積極的に働きかけを行います。


 
 
 

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