

セラピーをより効果的にするために
セラピーには強化子は必須ですが、強化子を使う際も工夫が必要です。 1つのお菓子をあげる際にも、お腹がいっぱいの状態と、お腹が空いている状態では、子供の「食べたい!」という気持ちは大きく異なります。よりお腹が空いている時の方が、お菓子の強化子としての効果は大きくなります。...


セラピーのスタイル(DTTと機会利用型)
ABAで教えるには、大きく分けて2つのスタイルがあります。1つはセラピールームで、小さなデスクを挟んで1対1で向かい合い教える方法です。これは、「DTT(不連続試行型指導法)」と呼ばれています。もう1つは、普段の生活での色々な場面で、様々な機会をとらえて教える方法です。これ...


遊びの時間も無駄にしない!
1対1のデスクセラピーで獲得したスキルを日常の生活でも出来るようにすることを般化と言います。般化をする際に重要なことは、やはりできたらしっかり強化する(ご褒美をあげる)ことです。セラピーの場ではたくさん強化子を使っているのに、日常の生活での般化では、指示を出して子供がうまく...


セラピーのポイント④コンプライアンスの構築
ABAセラピーを始めるにあたって私がまず重視するのは、コンプライアンスの構築です。コンプライアンスとは、大人の指示に素直に従う姿勢のことを言います。このコンプライアンスをはじめにしっかり作っておくことが、セラピーを続けていく上で、また日常生活を快適に過ごす上でもとても重要で...


指示や注意をする際の心がけ
私がセラピーで子供と接する際に心がけていることがあります。それは、指示を何度も出さない、ということです。セラピー中の課題の指示を出す際はもちろんですが、自由時間に遊んでいる際の指示も同様です。 例えば、セラピーの自由時間に遊んでいて、セラピーを再開する際、「座って」と指示を...


職業病??
セラピストの仕事をしていると、子供のほんのちょっとしたことでも褒めるくせがつきます。これは、普段、ご家庭でお子さんにセラピーをされている親御さんも同じかもしれませんね。 セラピーをしている時は、強化子として主におもちゃやお菓子を使いますが、それらを渡すと同時か、渡す前に、思...


セラピーのポイント③般化
ある環境で学んだことをほかの環境で応用することを「般化」と言います。セラピールームで学んでできるようになったことを、他の場所や状況でもできるようにする必要があります。 自閉症児はこの般化が苦手であることが多いです。セラピールームでは、きちんと指示に従えるのに、リビングや幼稚...


セラピーのポイント②強化子編
セラピールームの環境が整ったら、次は強化子を何にするか決めます。 強化子とは、セラピーを行う際の子供にとってのご褒美のことです。課題を行う際に強化子を何にするかはとても大切です。特に、セラピーを始めたばかりの子供にとっては、ご褒美が欲しくて頑張る、というやる気の元になること...


セラピーのポイント①セラピールーム編
ABAセラピーは基本的に、専用のセラピールームで子供と向かい合って行います。定期訪問を開始する際は、私はまずセラピールームの環境を整えていただくことからお願いしています。 セラピールームは、リビングではなく、できるだけドアや扉で仕切られた専用の部屋にしていただくことが多いで...


自閉症児療育とわたしたちのミッション
ABAとは、ヒトの学習や行動を研究する実験心理学の一派である行動分析学を、療育などの臨床の場に応用したものです。ABA=Applied Behavior Analysisの略です。 日本では行動療法と呼ばれることもありますが、特定の療法を指す言葉ではありません。ABAは、子...