セラピーのポイント④コンプライアンスの構築
- ちゃいるどさぽーと事務局
- 2018年5月25日
- 読了時間: 2分

ABAセラピーを始めるにあたって私がまず重視するのは、コンプライアンスの構築です。コンプライアンスとは、大人の指示に素直に従う姿勢のことを言います。このコンプライアンスをはじめにしっかり作っておくことが、セラピーを続けていく上で、また日常生活を快適に過ごす上でもとても重要です。
コンプライアンスを形成し、大人の指示に従えるようにするために、子供を叱ってやらせることはしません。まずは、簡単な課題を使って、できたら強化し、指示に従えたことを思いっきり強化する(褒める)ことを繰り返します。指示に抵抗してかんしゃくを起こすことがあるかもしれませんが、その際はかんしゃくに反応せず、手助けをして指示に従えるようにします。嫌なことがあったらかんしゃくを起こせばやらなくてもいいんだ、という習慣をなくすためです。
コンプライアンスの形成は、これからの長いセラピーを通じてスムーズに課題を進め、子供の能力を最大限に伸ばすためにとても重要です。また、今後、幼稚園や小学校などの集団生活に入った際に、コンプライアンスがしっかりできている子供は落ち着いた生活を送れると感じます。先生の指示に素直に従える、勝手に席を立ったり教室を脱走したりしない、やりたくない課題でも最後までやり抜く、これらのことができることは、本人にとっても周囲の人にとっても快適に過ごすための重要なポイントになります。
ABAは、早期集中療育の一つであり、主に、早くて2歳くらいから就学前までの時期の子供が適しているとされています。私は、2歳くらいのまだ小さいお子さんをセラピーする際でも、幼稚園や小学校などの集団に入った際に快適に集団生活が送れるにはどのようなスキルを身につける必要があるかを考えながら、課題を検討し進めています。
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