セラピーのポイント②強化子編
- ちゃいるどさぽーと事務局
- 2018年5月8日
- 読了時間: 2分

セラピールームの環境が整ったら、次は強化子を何にするか決めます。
強化子とは、セラピーを行う際の子供にとってのご褒美のことです。課題を行う際に強化子を何にするかはとても大切です。特に、セラピーを始めたばかりの子供にとっては、ご褒美が欲しくて頑張る、というやる気の元になることも多いです。
強化子と一言に言っても、種類はたくさんあります。お菓子、ジュース、おもちゃ、絵本、くすぐり、誉め言葉、動画、などの中から子供が好きそうなものをいくつか用意します。
実際に使ってみて、子供の反応を見ながら強化子を試して、その子の興味のあるもの、反応が良いものを選んでみるのもよいと思います。
強化子のポイントとしては、お菓子は口に入れるとすぐになくなるように小さく切っておきます。固いラムネのように口に入れて溶けるのに時間がかかるものよりも、せんべいやクッキーを小さく切って使うとスムーズに進みます。
ゼリーが好きな子供は、スプーンで1さじすくって口にいれてあげる、ジュースは大人がパックを持ち、ストローで1秒飲ませたらすぐに引っ込めます。棒つきのキャンディーも1回なめさせるだけ、にします。
つまり、1回にたくさん食べさせてお腹いっぱいにさせないこと、もっと欲しいという気持ちを持たせることで、課題へのやる気もアップするのです。
おもちゃも10秒くらい遊ばせたら、サッと取り上げ、次の課題を行います。気に入ったおもちゃであれば、もっと遊びたがるでしょう。もっと遊びたい、もっと欲しい、という気持ちにさせることが重要なのです。
さらに、強化子の効果を上げるためにできることがあります。それは、強化子で使うおもちゃやお菓子は、普段は出さず、セラピー専用にすることです。また、食べ物を強化子に使う場合には、お腹が空いた状態で課題を行うのも効果的です。
定期訪問をしているお宅では、課題の進行状況とあわせて、強化子の見直し、追加などを常にご相談しながら、楽しく、飽きずにセラピーを進めていけるよういつも心がけています。
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