top of page

セラピーのポイント③般化


 ある環境で学んだことをほかの環境で応用することを「般化」と言います。セラピールームで学んでできるようになったことを、他の場所や状況でもできるようにする必要があります。

自閉症児はこの般化が苦手であることが多いです。セラピールームでは、きちんと指示に従えるのに、リビングや幼稚園、公園などでは指示が通らないという話をよく聞きます。

 セラピーで出来るようになったら、すぐに日常生活に般化させるように心がけなければいけません。

 セラピーのポイント①セラピールーム編で、セラピールームの環境を整備することが重要だと書きましたが、もちろん、セラピー中は気が散るおもちゃや掲示物などはなくし、子供ができるだけ集中できるように工夫します。ですが、リビングやショッピングセンター、幼稚園など、セラピールームを出た途端、周りは色々な物や音、声などに溢れており、刺激となるものがたくさんあります。どんな場所、状況でもセラピーで獲得したスキルが生かせるよう、般化することが重要です。

 そのためには、セラピー以外の時間でも、色々な場所で簡単な指示を出して強化する(褒める)ということを親御さんが常に念頭に置いている必要があります。一番やりやすいのは、おやつを食べるときに、ただ子供に一人で食べさせるのではなく、リビングで、セラピーで覚えた課題を出しながらおやつを食べることもできます。また、トランポリンや高い高いなどの体を使った遊びの中でも、課題を出しながらやってあげる、というように、日常生活の中でうまく強化子を使いながら課題を行うことができます。

 ただ、般化をする際にも、セラピー同様、しっかり強化してあげなければなりません。日常生活でも、指示を出す前に強化子を用意して、できたらすぐ強化してあげましょう。もちろん、こちょこちょや高い高い、抱っこなどの身体的強化でも構いません。思いっきり褒めてあげることで、スキルの定着が図れます。


 
 
 

Comments


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page